マイクロプラスチック調査

マイクロプラスチック対策の取組み

マイクロプラスチック調査

陸域から海域へ流出するマイクロプラスチックの実態把握調査

  

マイクロプラスチックの定義と分類

  
マイクロプラスチックとは直径5ミリメートル以下の小さなプラスチックのこと。プラスチックごみは、ごみから流れ出たものやポイ捨てなどが原因で河川から海へと流出。海岸の漂着プラスチックごみは、波や砂にもまれ、紫外線で劣化するが、自然分解されずに細かなプラスチック片として残存。
マイクロプラスチックは発生源の違いで「一次マイクロプラスチック」と「二次マイクロプラスチック」に分類。一次マイクロプラスチックは微細で、製品化後の対策や自然環境中の回収は困難で、生物・生態系への影響も懸念。

 一次マイクロプラスチック(primary microplastics)
 かつて洗顔料等のスクラブ剤に極小なプラスチックの粒が使用され、排水溝を経て下水処理場から流出。極小のため、下水処理場でのろ過装置では回収が困難。プラスチック製品原料の「レジンペレット」や合成繊維の衣服からも、洗濯のたびに小さな繊維として流出。

 二次マイクロプラスチック(secondary microplastics)
 海洋で多いマイクロプラスチックは、プラスチック製品が外的要因で劣化することで発生。ポリ袋やペットボトル、たばこのフィルターなどのプラスチックごみが、川から海に流下する過程で紫外線により劣化して脆くなり分解。
  
  

調査の概要

  
マイクロプラスチックの発生源対策の資料とするために、陸域から海域へ流出するマイクロプラスチックの実態を把握する。

・上水道、下水道、河川、海域において試料を採水し、マイクロプラスチックの分析実施


・分析内容は、個数密度や質量濃度、粒径分布及び成分構成割合など


・各採水地点のプラスチック成分の構成割合を解析するとともに、地点間比較や経年比較を行うことで実態を把握


  
【マイクロプラスチック調査に関する参考資料】
マイクロプラスチック調査では、以下の資料を参考にして調査を実施します。
 <下水道中マイクロプラスチックに関する参考資料>
  ◆「下水道におけるマイクロプラスチックに関する調査」(2019年度 下水道新技術研究所年報)
 <河川マイクロプラスチック、河川ごみに関する参考資料>
  ◆「河川マイクロプラスチック調査ガイドライン」(2021年6月,環境省)
   ・「散乱ごみ実態把握調査ガイドライン」(2021年6月,環境省)
   ・「河川ごみ調査参考資料集」(2021年6月,環境省)
 <海岸漂着物、海洋ごみに関する参考資料>
   ・「地方公共団体向け漂着ごみ組成調査ガイドライン」(2020年6月,環境省)
   ・「海岸漂着物処理推進法に基づく地域計画作成のための手引き」(2021年6月,環境省)
   ・「海洋ごみ発生抑制対策等事例集」(2021年6月,環境省)